オーストラリア在住の管理人 Yuka です。
私は2018年の春にオーストラリア人の旦那と結婚したのですが、旦那が日本好きということもあり、日本で神前式・披露宴と二次会をしました。
オーストラリアでは式やパーティーをしなかった事もあり、多くの親族・友人ゲストがはるばるオーストラリアから東京に来てくれました。(披露宴は私側のゲストよりも海外ゲストの方がやや多いくらいでした)
神前式や披露宴の準備などの話はまた別の機会に書くとして、今回は国際結婚の結婚式二次会の話です。
国際結婚ならではの二次会準備の苦労エピソードが沢山あったので、私の体験を皆さんとシェアしたいと思います。
披露宴会場から二次会会場までのアクセスを分かりやすく伝えておく
海外から来たゲストは、土地勘がないだけでなく、言葉の壁、日本の交通機関に慣れていないので、披露宴会場から二次会会場までのアクセスを分かりやすく伝える必要があります。
披露宴会場から二次会会場はあまり遠くない方が良いでしょう。
タクシーですぐ行ける場所、または電車の乗り継ぎが必要ない場所などを選ぶとスムーズです。
招待状には、タクシーの運転手さんに伝えやすいように日本語と英語両方で会場名と住所を記載しておくと良いです。
私の場合は披露宴が信濃町、二次会会場が渋谷だったので、電車だと乗り継ぎがありシンプルではなかったかもしれませんが、ほどんどの海外ゲストがタクシーで直接向かったようなので問題ありませんでした。
ただ、タクシーですぐの場所だと今度は二次会開場まで時間が余ってしまうと思うので、披露宴会場又は二次会会場付近に海外の方でも気軽に入れそうなカフェやバーなどがあるとそこで時間をつぶしてもらえるので便利です。
二次会のシステム(会費の有無など)をきちんと伝えておく
会場を変えてパーティーを二回やるという文化が海外には無い場合が多いので(オーストラリアでは挙式の後夜まで何時間も披露宴を続けるのがスタンダード)、披露宴と二次会の雰囲気やスタイルの違いもあらかじめ説明しておきましょう。
二次会は会費制にする人が多いと思いますが、海外では結婚式で会費を払うという文化がない国もあります。
オーストラリアでも最近ではプレゼント代わりに現金をカードに挟んで送るケースも多くなっていますが、受付時に会費を払うことは殆どないそうです。
二次会には会費が発生する場合はあらかじめきちんと伝えておきましょう。
または、海外からはるばる来たゲストからは会費を徴収しないというやり方もあります。
私たちの場合は、会費をとりませんでした。皆仕事を休んで、飛行機代やホテル代を払って来てくれていたので。
その代わりという訳ではありませんが、海外ゲストへは持って帰るのが大変そうな披露宴の引き出物を無しにして、日本国内で消費できちゃうお菓子のギフトのみにしたので、ちょっと予算が浮きました(笑)(オーストラリアには引き出物の様な文化もないですしネ(;^ω^))
英語ができる人を一人受付におく
日本在住ゲストと海外在住ゲストの受付を分けるとスムーズに受付しやすいです。
海外ゲストだけ会費をとらない場合なら尚更でしょう(日本在住外国人ゲストや、海外在住アジア系ゲストなどもいると会費のやり取りで混乱するかもしれないので)
受付名簿を2つに分けて、海外ゲストの方はなるべく英語ができる友人に受付をお願いすると良いでしょう。
バイリンガルMCを用意する
一番悩むのが司会進行役・MCをどうするかだと思います。
やはり、進行を日本語だけにしてしまうと日本語が分からないゲストはあまり楽しめないと思います。
海外からのゲストが少人数の場合は、英語の進行表を渡すか、スクリーンに英語での進行の説明を映し出しても大丈夫だとは思いますが、海外ゲストがある程度の人数いる・親族が全員来てくれている等の場合はバイリンガルMCを用意した方が楽しんでもらえます。
しかし、バイリンガルMCは結構費用がかかるんですよね。
私が選んだ会場では、会場経由でバイリンガルMCを依頼するとプラス10万円かかるといわれましたΣ(´∀`;)
(披露宴会場の明治記念館ではさすが国際結婚慣れしているだけあり、バイリンガルMCもプラス5千円と親切価格でしたが)
幸い、日本でイベント関係の仕事をしているイタリア人の友人がいたので、彼女に仕事として日本語と英語でのMCをお願いすることにしました。
プロを雇うよりもずっとコストが抑えられたのですが、彼女は前日まで海外出張だったので、急に都合や具合が悪くなって来れなくなったなどの緊急事態がないか当日まで正直ドキドキでした(;^ω^)
信頼できる友人とはいえ、会社に頼むのと違い緊急事態のバックアップ等が無いので、進行に合わせたMC原稿は自分たちで作り、更に最悪の場合に備えて代わりに原稿を読んでくれる人を用意しておきました。(もう最悪の最悪の場合、自分たちでMCをやるくらいのつもりでした(笑))
当日は何のアクシデントもなく、彼女は期待以上の素晴らしい仕事をしてくれました!(しかも旦那の親族が全員イタリア系だったので、イタリア人MCは大好評でした)
友人などにMCを頼む場合は信頼できる人にお願いし、万が一の場合に備えてきちんとバックアップ案も用意しておきましょう。
二次会の景品抽選会に工夫が必要
これもかなり悩んだポイントです。
結婚式の二次会でつきものの景品抽選会ですが、海外からのゲストがいると景品をどうするかとても悩むと思います。
二次会の景品として人気なテーマパークのペアチケットも、海外からのゲストは日程の都合で行けない場合もありますし、A5ランク和牛プレゼント!も無理ですし、日本のお店で使えるギフト券も使い方が分からなくて困るでしょうし。
また、割れ物やかさ張る物も自国へ持って帰るのが大変なのであまり適切ではありません。
かといって、景品全て小さいものにしてしまうとショボく見えるし。。。
そういう場合は、あらかじめ景品を公開しておいて、ゲストが自分の好きなものに投票できるシステムにすると良いですよ。
(景品ごとに箱を用意して、受付の時に配った名前カードを欲しい景品の写真と説明が記載された箱に入れてもらい、後で抽選会をするシステム)
そうすれば、誰もが自分の欲しいものがもらえるし、無理してすべての景品を海外ゲストに合わせる必要もありません。
ビンゴよりシンプルで進行もスムーズでしたし、私はこのシステムにして大成功でした!
こちらの記事でも海外ゲスト向けの景品抽選会のスタイルや景品アイデアなどについてまとめているので、併せて読んでみてください↓↓↓

日本語が分からなくても楽しめる余興を用意
二次会には余興がつきものですよね。
海外ゲストがいるなら、言葉が分からなくても楽しめる余興がお勧めです。
私たちも最初は「新郎新婦にまつわるクイズ」や「英語日本語混合伝言ゲーム」など色々考えましたが、あまり複雑だとグダグダになる恐れがあったので、見て楽しめるものやダンスなどがお勧めです。
私たちが実際にやって大好評だった余興
ファーストバイト
日本ではド定番のウェディングケーキのファーストバイトですが、オーストラリアにはこの文化がないので海外ゲストにとっては新鮮みたいでした。
特に、新郎用の巨大スプーンが登場した時は海外ゲスト陣から大きな笑いがw生クリームを新郎の顔に塗りたくってやりました。
簡単にできる余興なので、ぜひ取り入れましょう。
新郎新婦の紹介等のビデオ(英語と日本語で)
「新郎新婦の出会い」や「新郎新婦の生まれてから今までの年表」的なビデを英語と日本語両方で作れば、言葉の壁なく楽しむことができます。
ただ、英語と日本語と両方入ると画面が文字でいっぱいになってしまうので、あまり長い文章が入れられないのがネックです。
私たちは写真を沢山使って、超シンプルな説明を加えたスライドショーを自作しました。
文字ではなく音声を入れるというのもアリですネ!それなら文字数を気にする必要もありませんし、英語と日本語のナレーションが入れば結構な尺が取れます。
参考までに、私が使用した結婚式ムービー用のパワーポイントのテンプレートです↓↓↓パワーポイントにあまり慣れていない私でも簡単にムービーが作れました。

フラッシュモブ
花嫁へのサプライズなどで人気なフラッシュモブですが、ゲストへのサプライズとしても最適です。
私たちの場合は集合写真を撮るふりをして、「ハイチーズ!」のタイミングでスタッフに変装したダンサーが踊りだすという演出にしたところ、大成功でした。
友人にも協力してもらい、最後は新郎新婦も加わるというスタイルにしました。(踊りやすいようにお色直しのドレスの裾を短めにしましたw)
こちらのフラッシュモブ会社にお願いしました↓↓↓低価格なのに素晴らしいサービスで大満足でした!!

友人たちによる余興ダンス
お馴染みの友人による余興ダンスも大いに盛り上がりました。
選曲は日本でも海外でも有名な曲がお勧めですが、私たちの場合はなんと海外の友人ゲストが日本の曲を使って余興ダンスをしてくれました!
「オーストラリアでは余興ダンスの文化がないので、みんなで練習してすごく楽しかったし良い経験だった」と言ってもらえて本当に良かったです。
(ちなみに氣〇團の結婚ソングのダンスを踊ってくれました)
ゲストが積極的なタイプなら、こういう風に余興の一部となってもらうのも良い案だと思います^^
ダンスタイム
オーストラリアの披露宴はとても長く、同じ場所で5時間以上パーティーを続けて最後はダンスタイムというのがスタンダードです。
なので当初は旦那が「二次会を4時間くらいやりたい」とかいうので結構もめました(笑)
なんとか3時間で我慢してもらい(実際スケジュール的に3時間が限界だった)、その代わり最後の1時間はオーストラリア流にダンスタイムを取り入れました。
日本人だと二次会で踊るのは慣れなくて途中で帰りたくなる人がいるかもなぁ・・・と思ったので、2時間経った時点で一度中締めをしました。
新郎新婦からゲストへの感謝のスピーチと、プチギフトの配布も中締めの時点で行い、あとは1時間後の新郎新婦退場の時間まで自由に飲んで踊ってワイワイやる!というスタイルにしました。
(日本人も海外ゲストも両方楽しめるように、踊りやすい有名な邦楽洋楽両方混ぜました。PPAPとか色々。)
これが予想外に大盛り上がりで、予想に反して日本人ゲストの方がノリノリでした。お酒の力も手伝ってか、海外ゲストと日本人ゲストが肩を組んで踊ったり、何より私たち自身ももう大人しく席に座っている必要がなかったので本当に楽しかったです。
殆どのゲストが最後までいてくれて、日本人ゲストからも「久しぶりに楽しい二次会だった」「新鮮だった」と言ってもらえました!
ただ、会場によっては曲ごとに楽曲使用料が発生する場合があるので(著作権の関係で)、曲が自由に使用できるかは会場に聞いてみましょう。
ちなみに私たちが選んだ会場は、親会社がカラオケ店だった関係で無料で楽曲が使用できました。
その他会場に勧められた有料オプション余興
花火
会場に庭やバルコニーがあるなら、花火をするのもお勧めです。
日本は手持ち花火や噴射式花火の種類がとても多いし、海外では手持ち花火が売っていない場合も多いので、海外ゲストに喜んでもらえると思いますよ。
(花火ができるかどうかは会場によるので、確認しましょう。)
バルーンリリース
私の会場は最上階の広いバルコニー付きのレストランだったので、バルーンリリースのオプションがとても人気だそうです。
ただ、私的に「どこかに風船のごみが落ちるのでは(そしてそれを海外ゲストに批判されるのでは)」というのが気にかかったので取り入れませんでしたが、かなりロマンティックな余興だと思います。
まとめ
海外ゲストは日本ではメジャーな二次会の余興や景品会に馴染みがなく、パーティーも「美味しいごはんとお酒と音楽とダンス」というシンプルなスタイルが主流なので、そこまで凝らなくても満足してくれると思います。
でもせっかくなので、日本の二次会ならではの色々な余興を楽しんでもらえばよい思い出になると思いますよ。
私たちも頑張った甲斐あって、旦那のおじいちゃんに「今までの80年以上の人生で何度も結婚式に出席したが、一番良い結婚式だった!」と最高の誉め言葉をもらいました。
日本流に色々と企画する場合は、言葉の壁で困らないようにあらかじめしっかりと準備をしておきましょう。
この記事が少しでも国際結婚カップルの役に立てば幸いです。